ピケティが証明した資本主義の残酷さ
フランスの経済学者トマ・ピケティ氏は「r〉g」という一つの不等式で、資本主義がいかに残酷であるかということを証明しました。
「r」とはリターン・オン・キャピタルのことで資本収益率(投資利回り)を意味し、
「g」とはエコノミック・グロース・レートのことで経済成長率(賃金の伸び率)を意味します。
ピケティ氏は15年かけて世界ヵ国の税務データを200年以上遡って調べ上げ、その結果、資本収益率が年率4〜5%成長するのに対して、経済成長率は1〜2%しか成長しきを突き止めました。
つまり、資本主義は「資本家>労働者」という戒差が拡大するようにデザインされているというわけです。
そこで格差是正を求めて会社への不平不満を言うワケわけですが、正直文句を言うくらいなら、働いて稼いだお金で株を買って資本家の側に行けばいいだけなのに、と思うわけであります。
だって、黄金株に投資すれば安定した配当が期待できて、バイ&ホールドして配当を再投資するだけで、永続的に資産を増やし続けることができるんですよ?
それなのに、多くの日本人(非投資家)は「配当が保証されているわけでもなければ、倒産するリスクだってある」と反論して投資をしようともしません。
そして実際その通りなので、「やっぱり投資はしない方がいいし、堅実に貯金した方がいい」となるわけです。
でも、これこそが情弱の極みだと思うんですよ。
彼らはそれ以上考えることをしないんです。
どうして配当が保証されず、企業は倒産するのか。そしてどういうビジネスなら安定した配当が期待できのか。
そういうことを考えていくと、何に投資すればいいのかってことが見えてきます。
たとえばコカ・コーラ社なんていうのはほぼ永続的に利益を出し続ける会社です。
そういう仕組みになっているのです。
しかし、多くの日本人(非投資家)はそこまで考えません。
彼らが永遠に投資をしないことを考えると、世の中の仕組みを知っているか知らないかで、取り返しのつかないほどの絶望的な資産格差が生まれるのだから、資本主義ってなんて残酷なんだろうと思うわけです。
株式投資について知っておくべき7つのこと
- 資本主義は、これまでに考案された中で最も偉大な富の創造者であり、反貧困のプログラムである(社会主義は41か国で試され、41回失敗している。)
- 分散された株式のポートフォリオは、集中されたものよりもリスクが低い。
- しかし毎年株式ファンド・マネージャーの4人に3人は、S&P500種株価指数のような運用されていないベンチマークを上回ることができないでいる。10年以上の期間では、95%が上回っていない。
- そのため、あなたがファンドに投資するなら主にインデックスファンドであるべきだ。
- あなたのポートフォリオの将来の価値は、6つの要因だけによって決まり、それぞれあなたがコントロールできるものである。つまり投資する金額、複利運用の期間、資産配分、投資先の選択、投資コスト、毎年の税金の負担だ。
- リターンを最大化するためには、できる限り貯蓄し、できる限り長く複利運用し、適切に資産配分し、幅広く分散投資し、投資コストを最小限に抑え、ポートフォリオを管理することだ。
- ほとんどの投資家は、自分自身が最大の敵である。マーケット・タイミング、パフォーマンス追跡、パニック売りに負けて、それによってリターンを低下させる。
株で失敗したくない人が、まず知るべき10のコト
株式投資は素晴らしい収益をもたらす可能性がありますが、未経験者にとっては危険な道でもあります。
しかし、正しい知識と戦略を持つことで、リスクを最小限に抑え、成功への道を歩むことができるんですよね。
この記事では、株式投資初心者向けに、失敗を避けるために最も重要な10のポイントを紹介します。
無謀な冒険を避け、着実な利益を追求するために、ぜひこの情報を活用してくださいね。
株をやり始めても、損をしたらどうしようと不安になりながら投資を続けていると思います。
まずは失敗する事例がわかれば、損を事前に防ぐことができますよ。
- 証券会社の営業担当のアドバイスは、信用できる?
- 誰もが知っている大企業の株を持ち続ければ安心
- 流行りの株を購入すればうまくいく?
- AI・ロボアドバイザーにお任せすればいい?
- 株式投資は、何百万もの大金がないとできない?
- 上手な人の真似をして株を買えば利益が出る?
- 株式投資でうまくいくのは、センスがある人だけ?
- NISAを使って株式投資をすれば損しない?
- 売らずに持ち続ければ、損失はゼロ?
- インターネットの情報で、独学でもうまくいく?
- 証券会社の営業担当のアドバイスは、信用できますか?
-
証券会社の担当者は販売のプロであるものの、必ずしも投資の専門家とは言えません。
証券会社の担当者はお金に関する専門家であるため、「資産運用も得意なのでは?」と思い込みがちですが、
実際、彼らが株式投資についての豊富な知識や経験を持っているわけではありません。
証券会社の収益源は、投資家が行う取引に伴う手数料です。
そのため、取引回数が多ければ多いほど、担当者の業績や収益が向上します。
重要なのは、投資家が利益を上げているかどうかよりも、単に取引回数が増えることです。
つまり、証券会社の担当者にとって、投資家の実際の収益には直接的な関心がないのが現実です。
たくさん取り引きしてくれればいいので、投資家が利益を出しているかどうかは
証券会社の担当者には関係ありません。
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初心者は、リスク分散ができるインデックス投資が取り組みやすいです。
「インデックス投資」とは、たくさんの株や企業に分散してお金を投資する方法です。
これをすると、1つの企業の株が下がっても、他の株が上がっているかもしれません。
そのため初心者がまずやるべき投資です。
一方で、投資対象となる銘柄を選ぶ際、下落リスクをおそれて、
- 潰れることがなさそう
- よく知っている
- 株価が安定していそう
という理由で自分が知っている大企業の株を購入しようと考える人は多くいます。
大企業を中心とする投資戦略自体は間違いではありませんが、
実際に銘柄を選ぶ際は慎重になる必要があります。
大企業の株は、業績が安定しているケースが多いものの、
値動きも落ち着いているので、大きな利益を上げづらいことがあります。
せっかく買ったのになかなか株価が動かず、何年たっても資産が増えないと嘆くことになりかねません。
- 流行りの株を購入すればうまくいきますか?
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初心者の耳に届いている銘柄は、すでに高値圏にあることも多い
「靴磨きの少年」という話があります。
靴磨きの少年とは、株式市場の株価が天井圏にあり、近く暴落する可能性があることを知らせる内容です。
ジョセフ・P・ケネディ氏(ジョン・F・ケネディ米国大統領の父親)は、
ウォール街で働き株式投資で財を成して政界に進出した人物です。
ある日、そんなケネディ氏がウォール街で靴磨きの少年に靴を磨いてもらった際に、
その少年から「○○の株は買った方がいいよ」とすすめられたそうです。
プロ中のプロであるケネディ氏からすれば、
一般大衆である靴磨きをするような少年が株の話をしている事に大変驚いたことでしょう。
ケネディ氏は、靴磨きの少年の話を聞いた後、
近く株式市場が暴落するに違いないと判断し、保有していた株を全て売却しました。
その後、実際に大恐慌が起き(1929年10月)、米国株は大暴落し、
事前に株を売却したケネディ氏は難を逃れることができました。
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ロボアドバイザーも善し悪し!大きな利益を得たいなら株を勉強した方がいい!
ロボアドバイザーとは、AI が独自のアルゴリズム(ルール)に沿って、
投資家にとって最適な資産運用を提案し、場合によっては実際の運用まで行ってくれるサービスのことです。
AI技術の発展によって、ロボアドバイザーのサービスを提供する金融機関も増えてきました。
ロボアドバイザーのメリットは、
- AI が銘柄を自動的に決めてくれる
- 多数の銘柄に分散投資してくれる
- 少額から始められる
一方のデメリットは
- 手数料が高い
手数料は1%以上の場合が多く、たとえば100 万円をロボアドバイザーに任せて運用した場合、
年間1万円以上が手数料として差し引かれてしまうことになります。
- 株式投資は、何百万もの大金がないとできませんか?
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株式投資のハードルは、下がっていて100円から始められます!
株式投資を行うには潤沢な運用資金が必要と思っている人も多くいます。
確かに少し前までは、その印象は間違っていませんでした。
株式を購入できる最低金額が今よりも高い時代があったからです。
しかし、時代とともに株式投資の最低購入金額は下がってきています。
なかには数万円から投資できる株もたくさんありますし、
株式の売買単位は100株に統一されていますが、投資信託なら100円の資金があれば購入できます。
- 株式投資でうまくいくのは、センスがある人だけですか?
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株はセンスよりも知識!まずは正しい知識を身につけることが重要です。
株式投資は、センスよりも正しい知識が重要です。
特別なセンスや高度な知識は必要ありません。
有名な投資家が成功しているように見えるのは、
彼らが絶好のタイミングで売買しているからかもしれませんが、
普通の人でも株式投資で資産を増やすことは可能です。
数字が苦手だったり、経済に詳しくなくても大丈夫です。
株式投資には難しい計算や高度な情報処理が必要ないため、誰でも取り組むことができます。
さらに、便利なツールや情報が豊富に提供されており、
それらを活用することで、詳細な分析を行うことができます。
重要なのは、正しい知識を身につけ、計画を立て、感情をコントロールすることです。
株式投資に取り組む前に、学び始めることが大切です。
そして、経験を積むことで、より良い投資家になることができます。
センスよりも、正しい勉強と実践が成功の鍵です。
- 上手な人の真似をして株を買えば、利益が出ますか?
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投資戦略は、人それぞれ異なります。自分に合った投資戦略を身につけて実践することが大切です。
例えば、プロのおすすめ銘柄に飛びつくことは、失敗することがある一般的なパターンです。
その理由は、その銘柄を選んだ理由や、いつ売買するべきかの判断が自分自身ではなくプロに頼ってしまうことにあります。
株式投資をする際には、自分に合った投資戦略を考えることが大切です。
投資戦略には、以下のような要素が含まれます:
- 株の保有期間:どのくらいの期間株を保有するかを決めることが重要です。短期的なトレードか、長期的な保有かを考えます。
- 資金量:自分が投資に使えるお金の量を考慮し、それに合った戦略を立てます。
- グロース株投資かバリュー株投資か:グロース株は成長が期待される株を買う戦略で、バリュー株は割安な株を買う戦略です。どちらが自分に合っているかを検討します。
- 許容できるリスク・リターン比率:自分がどれだけのリスクを受け入れ、どれだけのリターンを求めるかを決めます。
自分の投資戦略を理解し、その理由に基づいて銘柄を選び、売買のタイミングを決めることが大切です。
勘やプロの意見だけに頼らず、自分の戦略に忠実に投資を行うことが成功への近道です。
- NISAを使って株式投資をすれば、損しませんか?
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NISA口座で損をしたらメリットが得られません。
NISA(少額投資非課税制度)口座は、通常の口座と比べて税金がかからないメリットがありますが、
損をした場合にはそのメリットが得られない点に注意が必要です。
通常の口座では、株式や投資信託などから得た利益には税金がかかりますが、
NISA口座では一定の範囲内で購入した金融商品の利益が非課税となります。
つまり、NISA口座を利用することで、得た利益に対して税金を支払わなくても済みます。
しかし、投資はリスクを伴うものであり、必ずしも利益が出るわけではありません。
NISA口座で投資を行っても、損をする可能性があることに変わりはありません。
NISAは利益が出た場合に税金がかからない制度であるため、損をした場合には税金の優遇は受けられません。
- 売らずに持ち続ければ、損失はゼロですか?
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自分のシナリオと間違っていたら損切りをしなければなりません。
株を買って損失が出た際に、
- 売らなければ損失は、確定されないので損しない。
- ずっと持ち続けていればいずれ復活する。
と考える人もいるようです。
しかし、この考え方は間違っています。
そもそも株を購入するときには、自分なりの投資シナリオを立てて、
自分の基準でタイミングを決めて購入を判断しているはずです。
購入後の株価が自分の思い描いていたシナリオと異なる動きをしたのなら、
それはシナリオが間違っていたと判断して速やかに「損切り」すべきです。
そのうえで、まだその銘柄に投資したいと考えるなら、シナリオを作り直して再度機会を待つ必要があります。
- インターネットの情報でも大丈夫ですか?
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自分がどのレベルにあるのかを把握して、自分に合った情報収集が大事です。
僕の場合、ネットで拾ってきた情報だけで投資をしてましたが、情報に振り回せれてうまくいきませんでした。
そもそもインターネット上には、玉石混交の情報が存在し、投資初心者にとってはどれが正しい情報で、
どれが自分に合っていない情報なのかを判断することは困難です。
たとえば、大手証券会社がある銘柄について「買い推奨」と公表していたら、
その情報は信頼できそうに思えてしまいます。
しかし実際は、本当に買った方がいいかは判断できません。
その証券会社にしかメリットがなかったり、
既にその情報はプロの投資家では知れ渡っている可能性が高いです。
「買い推奨」に指定された企業の株価が、低迷を続けることもよくあります。
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